【動画付】自律神経失調を根本的に治すための3つの基本

長年、自律神経失調で苦しんでいる人や、いろいろ試したけど改善しないという人の、ほとんどがこの基本が出来ていません。

この基本が出来ていないのに、どんなに自律神経を整えるのに効果的だといわれている、呼吸法や体操、整体などを受けても一時的な効果しかありません。

今回は自律神経失調を改善するために、まず取り組むべき基本的な3つのことについて書きます。

自律神経失調を治すための重要な3つの基本

今回の記事では以下の3つのことについて説明いたします。

  • 食事(栄養)
  • 運動
  • サーカディアンリズム(概日リズム)

実はこれらが大事だと言うことは、ほとんどの人が分かっていると思います。ですが、これを実行するのはとても大変なんですよね。だから、このことから目をそらしてしまって、もっと簡単に出来る、呼吸法やツボや体操、整体などを試してみるんですよね。

ですが、よくならないっていう人が実はたくさんいるはずです。そんな重い症状の人はやはり、食事や運動、サーカディアンリズムの改善に取り組まないと自律神経失調を治すことは難しいと思います。全部をいっぺんにやるのは大変です。だから、まずは一つでも出来ることからやってみましょう。そしてもし、できたら、家族や友人にも協力してもらいましょう。

食事(栄養)

脳腸相関

脳腸相関

脳腸相関という言葉があります。これは脳と腸はそれぞれお互いに相関関係にあるということです。気分が落ち込むと、下痢や便秘をしたり、またお腹の調子が悪いと、気分が落ち込む、とういうような経験がある人もいると思います。

腸の情報が迷走神経という神経(これは副交感神経です)を伝って脳へ作用します。それによって、腸の状態が悪いと脳の働きを低下させます。腸を良い状態に保つには、腸内フローラ(腸内細菌叢)の多様性を持たせることです。このためにはたくさんの種類の食物繊維を摂るようにしましょう。例えば、ブロッコリーが体に良いからと言って、ブロッコリーばかり食べるのではなく、いろいろな色の食品を摂るようにしてください。

また、免疫機能の70%は腸にあります。この免疫機能も腸内フローラがサポートしてくれています。そのため腸の状態が悪いとウイルスなどへの感染リスクも高くなります。

リーキーガット

リーキーガットとは、腸漏れという意味ですが、腸には腸管バリアがあります。これが抗原(細菌やウイルス)が体内へ侵入しないように防いでくれています。この腸管バリアが壊れてしまうことで、体内に抗原が侵入してしまい、膨満感や腹痛、下痢などお腹の異常を起こしたり、免疫反応が起こり、慢性炎症、慢性疼痛、自己免疫疾患を起こしたり、その他にも、代謝異常や肥満、うつや慢性疲労を引き起こします。

リーキがガットを引き起こす原因にはストレスもあるんですが、普段食べているものが重要になってきます。体が反応を起こしやすい食べ物というのがあります。それは、牛乳、卵、小麦、大豆、ピーナッツ・木の実、シーフードです。すべての人がこれらに反応するわけではありません。反応しないものは普通に摂っていただいて構わないんですが、もし、食べた後、数時間から3日以内になにか体に異常な反応が出るなら避けた方が良いでしょう。3日以内というのが重要です、すぐに反応が出なくて遅いと3日後に出る場合があるということです。

腸内フローラ改善のためにもリーキーガット改善のためにも、グルテン食品やジャンクフード、アルコール、砂糖は避けましょう。

腸内環境

運動

運動

運動はとても大切です。運動したり筋肉を鍛えることで、ストレスの解消やストレスに対する耐久性が上がります。

それと、セロトニン、メラトニン、ドーパミン、といったホルモンを脳内で作るためにも運動が欠かせません。セロトニンは感情や気分のコントロール、精神の安定に関わり、メラトニンは睡眠に関わります。メラトニンはセロトニンから合成されます。ドーパミンは快楽に関わる重要なホルモンです。

セロトニンはトリプトファンというタンパク質が脳へ運ばれて合成されます。この時、BCAA(分岐鎖アミノ酸)が体内に余っているとトリプトファンが脳へ運ばれなくなります。だから、このBCAAを消費するために運動する必要があります。それで脳へトリプトファンが運ばれやすくなります。

メラトニンはセロトニンから作られます。

ドーパミンもセロトニンとほぼ同じです。ドーパミンの原材料はフェニルアラニンというタンパク質になります。

あとはそれぞれのホルモンに合成するためにO2や鉄分、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸などのビタミンB群が必要になります。

なので、運動が必要なんですが、栄養も重要になります。

いきなり運動を始めるのが難しいかもしれません。なのでラジオ体操でも構いません。とにかく体を少しでも動かしてください。

サーカディアンリズム(概日リズム)

人には体内時計という24~25時間の周期リズムが備わっています。これは人の遺伝子に組み込まれているものです。このリズムから逸脱してしまうと、自律神経が乱れてしまいます。

だから、朝起きる時間、寝る時間、3度の食事の時間を、極力、毎日同じ時間にする必要があります。そのためにも、いくつか注意しないといけないことがあります。

朝は必ず起きて(8時までに起きることが理想)日の光を浴びてください。それによってセロトニンが分泌されて、体が活動を始めます。それと、スマホやテレビなどは注意です。これらから発せられるブルーライトは、日の光に似た周波数のため、日が落ちた後に浴びていると、体が活動的な状態にあるので、睡眠を誘発するためのメラトニンが出てきません。それによって睡眠の時間が狂ってしまいます。睡眠が狂ってしまうと、その他のリズムのすべてに影響してしまいますので、睡眠はとても需要です。すぐにスマホやテレビをやめることができないのであれば、せめて、ブルーライトカットの工夫をしてください。

あとは、睡眠の質を良くするために、食事は夜9時以降には摂らないこと。睡眠直前の食事は睡眠の質を低下させます。眠気は体温が低下する時におこるので、お風呂に入る時間は、寝る60~90分くらい前にお風呂に入るのがおすすめです。

おわりに

正直、大変ですよね。全部をいっぺんに取り組むのではなく、まずはどれか1つからでもいいです。自分が出来るものから始めてみてください。例えば、グルテン食品は避けてみる、朝は同じ時間に起きる、ラジオ体操を毎日する、スマホは使わない、どれか一つでもいいです。そして、できたら家族や友人にも協力してもらってください。

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