【不眠】疲れているのに眠れない

不眠を自覚した時の状況

不眠症

40代女性/仕事:自営業(サービス業)/週1,2回
主訴:不眠
症状の強さ(10が最大で日常生活困難):5

1年前くらいから不眠が始まった。その頃から仕事の環境が変わり、ストレスが増えた。運動はもともと好きで、ジムでトレーニングをしている。

しかし、体は疲れているのになかなか眠れなかったり、眠れたとしても、朝に疲れが残っていてスッキリしない。

スマホは1日1,2時間ほど使う。布団に入る直前に見ていることもある。下痢や便秘を繰り返すことがあり、腸の調子はあまり良くない。何度もおしっこに行きたくなる。

中央林間カイロによる見立てとアプローチ

自律神経がうまく機能していない可能性が高いので、問診や検査などを行い自律神経の働きをチェックしていきます。

まずは呼吸。1分間に行う呼吸の回数とその時の肋骨の動きをチェックします。呼吸の回数の正常値は文献によってマチマチですが、当院では14~20回/分を一つの目安としています。

この方は24回/分で、呼吸の際に肋骨がほとんど動きませんでした。呼吸が浅く回数が多いことが分かります。

脳神経系の検査をすると、延髄に神経核がある神経の働きが複数低下していました。そこには内臓へ行っている迷走神経もあり、迷走神経は副交感神経を含んでいます。これらが、お腹の調子に関係している可能性もあります。

自律神経の問題や脳の機能などに何らかの問題がありそうな人には、初回に脳の機能に関する質問が書かれたアンケートを記入していただきます。

このアンケートからは、脳の循環や欲求の制御、動作に関わる質問に多くのチェックがついていました。

検査結果と、アンケートの結果を分析して、このクライアントさんに対する施術の方針を立てました。

第一に行うのは、呼吸を正常に戻すこと。その次に、前頭葉の機能を高めること、です。初回は呼吸の改善のための調整をメインで行いました。

施術後の呼吸回数は12回/分で、肋骨の動きは本人が自覚できるくらい動くようになりました。

自宅で出来る呼吸法の指導して初回は終了。

2回目(5日後)、施術を受けた当日はぐっすり眠れたそうです。翌日も眠れたそうですが、日が経つにつれて眠りが浅くなってきた気がするそうです。

呼吸は20回/分。この日の呼吸の調整と前頭葉のトレーニングを行いました。運動は持久系を出来るだけするように指導。

4回目(初回から30日後)、仕事が忙しいと朝に疲れが残ることがあるが、それでも以前より眠れるようになったため快適に過ごせるようになった。呼吸16回/分。

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