【椎間板ヘルニア】足の小指周りに鋭い痛み

【椎間板ヘルニア】座ってると足の小指周りに鋭い痛み

30代男性/仕事:デスクワーク/運動:週2~4日筋トレ
主訴:仕事中に右足の小指周辺が痛くなる
痛みの強さ(10が最大で日常生活困難):6

半年くらい前から仕事で長時間座っていると、右足の小指辺りにチクチク刺すような痛みが出るようになった。

初めのうちは、立ち上がってしばらくすると治っていたのが、2ヶ月くらい前から、座っていると痛みが出てくるのが早くなり、立ち上がってもなかなか治らなくなってきた。

最近、足の甲や太ももの裏、ふくらはぎにも痛みが出ることがある。病院では椎間板ヘルニアと言われた。牽引治療を1ヶ月間続けたが、良くならなかった。

中央林間カイロによる見立てとアプローチ

まずは整形外科学的検査、神経学的検査、動作分析、姿勢分析など検査をします。気になった点は次の通り。

  • 立位で上半身を右に他をすと足の小指周辺に痛みが出る。
  • 仰向けで寝て足を上にあげて行くと(SLR)40度くらいの角度で、太ももの裏に痛みが少し出る。
  • 右足の小指周辺の感覚が少しだけ鈍い。
  • 右のアキレス腱の反射が弱い。
  • 腰椎と骨盤の捻じれが強い。

小指周辺のや太ももの裏、ふくらはぎの痛みについては、仙骨神経1番の障害が考えられますが、他にも足の甲に出る痛みや、アキレス腱の反射が弱い事を考えると、腰神経5番も含めた、もう少し広い範囲(腰椎の下部から仙骨)で問題が起きている可能性が考えられます。

このクライアントさんは、最近は注意しているそうですが、座るとすぐに足を組む癖があるそうです。おそらくこの動作が影響して症状を出してしまったのではないでしょうか。

初回の施術では、腰椎と骨盤の歪みを整えることと、右の腰周辺の血液の循環が良くなるように調整します。そのあと、お尻の筋トレを少し行いました。

すると、施術後は立位で上半身を右に倒した時に出ていた、小指周辺の痛みが少なくなりました。しばらくは足を組まないようにお願いして、お尻の筋トレもお願いしました。

2回目(初回から6日後)、痛みの強さが3/10まで減少。しかし、長時間座って仕事をしていると痛みは出てくる。この日も初回と同じ考えに基づき体を調整。

4回目 (初回から23日後) 、小指周辺に痛みはほとんど出なくなった。ただ、ふくらはぎや太ももの裏が張ることがある。

5回目 (初回から37日後) 、痛みは出ていない。ふくらはぎや太ももの張りも減っている。あとは、普段からのストレッチや運動を指導して、今回の症状に関しての対応は終了です。

考察・まとめ

椎間板ヘルニアがあるからと言って、必ずしも神経障害を起こすわけではありませんが、椎間板ヘルニアがあるということは、それだけ腰部へ負担がかかっていたという証拠です。

今回の症状は、腰椎下部から仙骨神経まで、少し広い範囲の症状を起こしていたので、椎間板ヘルニアだけでなく、その周辺の血流障害が痛みの原因になっていたと考えます。

そのため、腰や骨盤の歪みを調整するだけではなく、血流の循環を良くしてあげることが必要でした。また、再発させないためにも、お尻や腰の筋トレをして腰部の安定性を上げることを試みました。

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