【症例】顔の痛みと脳幹(三叉神経)

顔の痛みと言えば、まず三叉神経痛を思い浮かべるかもしれません。しかし、病院で検査を受けても、三叉神経痛ではないと言われてしまう人もいます。当然ですが、三叉神経痛ではないのなら、何か他に原因があるんじゃないかと思いますよね。他に顔に痛みが出る病気は、「蓄膿症」「上咽頭がん」「帯状疱疹」などがあります。しかし、原因が分からないまま病名が付かないことがあります。「痛みが出ているのだから原因が何かあるだろ!」と思うかもしれませんが、実際に原因不明のまま、痛み止めを処方される人もいます。

このように原因不明の顔の痛みに対して、薬以外に対策がないのでしょうか?

病院で原因不明ということは、検査で顔に痛みを出すような問題が見当たらないということでもあります。つまり、三叉神経が物理的に圧迫されているわけでも、腫瘍やウイルスが存在しているわけではないということです。

この場合、カイロプラクティック機能神経学のアプローチが効果的な可能性があります。

※この症例で行っているアプローチは、この方の問診内容や検査結果をもとに考えて行った方法です。他の人に同じことをしても必ず効果が出るわけではありません。効果には個人差があり、アプローチ方法も個別に合ったものを行う必要があります。また問診票を見返しながら記載していますので、多少の記憶違いがある場合があります。

左頬から顎にかけても火傷の様な灼熱感

以下は実際にクライアントさんからいただいた感想になります。主訴は胸郭出口症候群による左上肢の痛みとしびれですが、顔や目の痛みもありました。



「病名は胸郭出口症候群、治りません」と整形外科の先生に言われた。
左腕が掌までしびれ、左肩、肩甲骨付近の痛みが消えない。

左頬から顎にかけても火傷の様な灼熱感。

左眼の違和感。上体を高くしないと息苦しくて眠れない。

様々な症状が重なった。整形外科、整体、カイロ、鍼灸師等受診したが、全て効果が無く諦めかけていた。

それでも、治療情報の収集を続けていたところ、興津先生のYouTubeに辿り着く。
藁をもすがる思いで予約した。

初めての経験だったが、丁寧に様々な検査を行い、その結果に基づき納得のいく説明をして頂いた。

首・肩・腕に対する物理的な問題に対する施術を受け、
同時に自分で毎日行う体操を教わり、
左腕の症状が軽減した。

更に眼球の動きの悪さに基づき、
脳の機能の問題という仮説を立てて、
改善トレーニングに取り組んだ。

すると不思議なことに、一週間も経たない内に、左肩・腕周りの痛みが更に軽減され、

顔の灼熱感が完全に消えた。
興津先生によると、中脳には痛みを感じることを抑える機能があり、

今回の改善トレーニングの実施により、
中脳の機能が向上し、灼熱感・痛みに効果があったのではないか、とのことでした。本当にありがとうございました。

私には興津先生の手法「検査結果に基づく仮説と検証」が劇的に奏功しました。

胸郭出口症候群に限らず、なかなか改善しない痛み等があれば、経験豊富な興津先生に相談してみることを強くお勧めします。


このクライアントさんに何をしたかと言うと、脳幹の機能を改善させるということを行いました。

脳幹

脳幹には三叉神経の核があります。顔の痛みなどの感覚に関する情報は、脳幹にある三叉神経核を経由して脳へ伝えられます。顔の痛みが原因不明でも、顔→三叉神経核→脳までの神経経路で信号の伝達に問題が起きているか、信号を受け取る脳の機能に問題が起きていることになります。

つまり、神経の圧迫や腫瘍などが無いので、体の構造に問題は起きていないけど、感覚を伝える神経か、感覚を受け取る脳の「機能」が正常に働いていないということになります。機能神経学では、このように細胞が持つ機能に着目しアプローチします。

上の症例では、三叉神経の機能を正常に戻すためにはどうすれば良いのか、と言うことを考え、様々な方法を用いて脳幹へアプローチしました。結果、顔の灼熱感が治まりました。

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