中央林間で肘の痛みに悩む方へ原因を徹底解説|外側・内側・しびれ別セルフチェック付き
肘の痛みはどこからくる?
肘の痛みは、スポーツや日常生活での使いすぎ、外傷、神経障害、関節の病気など、多くの原因があります。
「どこが痛いか」「どんな動作で痛むか」「しびれがあるか」を知ることで、ある程度原因を推測できます。
部位別セルフチェック表
| よくある病名 | 痛みの場所 | 主な原因・特徴 | 検査法 |
|---|---|---|---|
| 外側上顆炎(テニス肘) | 肘の外側 | 手首を反らす・物をつかむ動作で痛い | 写真1 |
| 内側上顆炎(ゴルフ肘) | 肘の内側 | 手首を曲げる・投げる動作で痛い | 写真2 |
| 肘部管症候群(尺骨神経障害) | 小指側のしびれ | 肘を曲げるとしびれ悪化 | 写真3 |
検査法
【外側上顆炎(テニス肘)】
患側(痛みがある側)の手首を反らし、反対側の手で患側の手首を前に押す。患側の手首に力を入れて抵抗する。この時に肘の外側に痛みが出れば陽性。

【内側上顆炎(ゴルフ肘)】
患側の手の平を上に向け、反対の手で指先を体の方へ引き(写真2-1)、指先を少し内側に捻じりながら肘を伸ばしていく(写真2-2)。この時に肘の内側に痛みが出れば陽性。
【肘部管症候群(尺骨神経障害)】
患側の肘を限界まで曲げる。反対側の手で押さえてもいい。この状態を30秒~5分間維持。小指が周辺にしびれや感覚麻痺が出たら陽性。

主な原因と特徴
① 使いすぎによる炎症
- 外側上顆炎(テニス肘)
- 症状:肘の外側がズキズキする
- 主な原因:ラケットスポーツ、調理、パソコン作業
- 内側上顆炎(ゴルフ肘)
- 症状:肘の内側が痛い
- 主な原因:ゴルフ、投球、工具作業
- 肘部管症候群(尺骨神経障害)
- 症状:小指周辺のしびれや感覚麻痺
- 主な原因:肘を使うスポーツや作業
② 外傷
- 骨折(橈骨頭骨折、肘頭骨折)
- 脱臼(特に子どもの肘内障)
- 靭帯損傷(スポーツや転倒)
④ 関節・骨の病変
- 変形性肘関節症
- 関節リウマチ
- 痛風・偽痛風
- 滑液包炎
使い過ぎによる肘の痛みへの対処法
①安静とアイシング
炎症が起きている場合は、まずはその炎症を抑えるために、痛みが出る動作を控え、必要に応じてアイシングを行います。
氷嚢かビニール袋に、氷と水を入れる。それを患部に、直接または薄手のタオルを1枚だけ挟んで当てます。15分~20分冷やす(最初は、冷たさで痛さを感じ、徐々に灼熱感に変わりますが、正常です。)。氷水を外し、1時間~2時間、患部を休める。再びアイシングを行う。これを、睡眠時以外で24~72時間繰り返します。
20分で一度外す理由:冷却によって血管が収縮し、一時的に血流が悪くなりますが、痛みを抑えることが出来ます。そして冷却を止めると、反動で血流が一気に戻り、細胞の回復が促されます。しかし、長時間冷やし過ぎてしまうと、血流が戻らず、回復が遅くなってしまうので、20分間冷やしたら氷水を外します。
②筋肉を緩める
肘から先の前腕全体の筋肉と、肘から上の上腕全体の筋肉をストレッチやマッサージで緩めます。これらの筋肉は肘の曲げ伸ばしや、手首の曲げ伸ばしに使う筋肉です。緩めることで肘へかかる負担が減り、回復しやすい状態になります。
③周辺の関節(手・手首・肩)の歪みと動作異常の改善
手・手首・肩の動きは肘に影響を与えます。関節の歪みや、動作の異常が肘に過剰な負荷をかけたり、肘の代償動作を誘発し、傷の治りを悪くしてしまいます。肘を安静にしているのに、なかなか治らない場合、これらの場所に問題が起きている場合がよくあります。
④固有受容感覚のリハビリ
固有受容感覚とは、関節の位置や動きの感覚の事です。人は目を閉じても、イメージした通りに手や足を動かせますが、これは固有受容感覚によって自分の手や足が、どこにあり、どう動いているか認識できているためです。この感覚が狂ってしまうと、イメージした動きと実際の動きにギャップが生じて、過剰な負荷がかかり怪我の原因になります。また、外傷などによってもこの感覚が狂ってしまうことがあります。
【参考記事】
・固有受容感覚の低下が足首の捻挫を繰り返す原因に?そのメカニズムと対策
・固有受容感覚の低下が原因?知られざる肩こり・腰痛の正体と改善法
・猫背・側弯症の根本原因は脳と神経にあり! 姿勢を整える新アプローチとは
まとめ
肘の痛みは原因が多岐にわたり、早期対応が重要です。セルフチェックでおおよその見当はつきますが、長引く場合やしびれ・腫れがある場合は、まずは一度、整形外科を受診しましょう。
参考文献
・新関 真人(2000)「床で毎日使える図解整形外科学検査法」医道の日本社
・Thomas Hendricson 訳:齋藤 昭彦(2005)「オーソペディック・マッサージ」エンタプライズ
この記事を書いた人
中央林間カイロプラクティックオフィス 興津 尚之
カイロプラクター
【資格・所属】
日本カイロプラクティック徒手医学会 正会員
マニュアルメディスン研究会 正会員
公益財団法人 日本スポーツ協会 認定スポーツプログラマー
Bachelor of Engineering(工学)
【経験】
臨床経験は17年以上。空手・ソシアルダンス・ラグビーの競技大会での選手のサポート経験あり。一般の方から、プロスポーツ選手に対する施術経験あり。





