固有受容感覚の低下が足首の捻挫を繰り返す原因に？そのメカニズムと対策

足首の捻挫が癖になる？その背景にある「固有受容感覚」の重要性

スポーツや日常生活で「何度も足首を捻ってしまう」「一度捻挫してから癖になっている」という方は少なくありません。実はこのような足関節捻挫の繰り返しには、「固有受容感覚（Proprioception）」の低下が深く関わっています。

固有受容感覚とは、自分の身体の位置や動きを無意識に把握する感覚のことで、「身体のGPS」とも言われます。足首周辺にある靭帯や筋肉、関節包にはこの感覚を司るセンサー（受容器）が豊富に存在し、姿勢やバランスの調整に大きく関わっています。

しかし、捻挫によって足首周辺の腱や靭帯が損傷すると、これらのセンサーが機能低下を起こし、「脳が足首の位置が正確に把握できない状態」に陥ることがあります。これが、足首の不安定感や捻挫の再発リスクを高める大きな要因となるのです。

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固有受容感覚の低下が招く悪循環

一度足首を捻挫すると、損傷した靭帯だけでなく、周辺の神経や感覚器官もダメージを受けます。これによって固有受容感覚が低下し、以下のような悪循環が生まれます。

1. 関節位置の誤認識：歩行時に足首の正確な位置情報が脳に伝わらない
2. 反射的な筋収縮の遅延：バランスを崩しても筋肉が素早く反応できない
3. 不安定な動作パターン：常に関節がぐらついた状態で、日常動作や運動に支障が出る

1～3の理由により、再度の捻挫リスク増大してしまいます。このような状態では、どれだけ筋力をつけても足関節の安定性は回復しにくく、慢性的な足首の不安定性に繋がる可能性があります。

固有受容感覚の改善が再発防止の鍵

足首の捻挫を繰り返さないためには、筋トレだけでなく、固有受容感覚の再教育が不可欠です。中央林間カイロプラクティックオフィスでは、体の調整に加えて、以下のようなプロプリオセプティブ・トレーニングやバランストレーニング、感覚刺激トレーニングを行います。

● モーションガイダンスの活用（動画参照）

体のレーザーポイントを装着し、体の動きを視覚から捉え、イメージした動きと実際の動きのギャップを改善します。

● バランスボードやバランスマットの活用（動画参照）

不安定な足場でのトレーニングは、足首周辺の神経や筋肉を活性化させ、反射的な動きの回復を促します。

● 片足立ち・閉眼トレーニング（動画参照）

視覚情報を遮断することで、より高次の固有受容システムが鍛えられます。短時間から始め、徐々に難易度を上げることが大切です。

● チューブを使った足関節トレーニング

足首周囲の筋力強化に加え、動的な刺激で固有感覚の回復が期待できます。

当院では、以下の動画内で使用している機器を使って、固有受容感覚を回復させるトレーニングを行います。

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捻挫癖がある方は専門的な評価を受けよう

何度も捻挫を繰り返している方、足首に不安定感がある方は、固有受容感覚の働きを評価できる治療院で指導を受けることをお勧めします。放置すると関節の変形や関節炎、慢性的な腰痛につながることもあります。

まとめ：足首の捻挫再発には「固有受容感覚」の改善が鍵

足首の捻挫を繰り返す方は、靭帯や筋肉だけでなく「固有受容感覚の働き」にも注目すべきです。固有受容感覚の低下が関節の安定性を損ない、再発リスクを高めているという事実は、あまり広く知られていないかもしれません。

しっかりと感覚を鍛え直すことで、パフォーマンス向上だけでなく、将来的な怪我の予防にもつながります。ぜひ日々のトレーニングに、固有受容感覚の強化を取り入れてみてください。

中央林間カイロプラクティックオフィスでは、大和市で他の治療院ではおそらく行うことのできない、専用の器具を使ったトレーニングを行っています。

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