2017年12月末に、メールで相談が寄せられました。※ご家族の許可を得て紹介しています。

私は以下の様な返信をしました。

以下は私の考えであって、必ずしも正解ではないということをご理解ください。

カイロプラクティックで改善するか?というご質問ですが、正直、施術者の技量と知識量によるとしか言えません。もし、xx様のお父様のような症状に対して、筋肉や骨格だけの調整では改善は難しいと思います。なので、脳や神経の生理学について、しっかり勉強しているところで診てもらう必要があります。

残念ながら、手技療法の先生で、脳や神経の生理学についての知識を持っている人は多くないのが実情です。しかし、神経系の勉強をされている先生であれば、カイロに限らず、接骨院や整体の先生でも診てもらえると思います。

震えるといのは、手を静止していられないということになります。これは、大脳や小脳の働きか、あるいは筋肉自体の問題の可能性が高く、頚椎の問題は考えにくいと思います。

この後も何度かメールでやり取りをしました。そこで、「一度、中央林間カイロでみてもらいたい」ということになり、2018年1月前半に来院してくださいました。

玄関から入って来たクライアント様(以下、敬称略)を見て「あっ」っと思いました(表情や歩き方が特徴的だったため)。

まずは、クライアントから状況などを詳しくお聞きして、神経学的な検査を行いました。問診と検査で60分以上かけました。そして、この日は運動療法を少し行い、終了です。クライアントが帰った後に、問診で聞いた内容や検査結果、実際のクライアントの表情や話し方、動作などを含めて検討しました。

2回目の時に、クライアントとよく話をし、病院でしっかりと検査を受けることを勧めました。その理由は、パーキンソン病の可能性が高いのではないかと考えたからです。実は初回に行った運動療法で、動きが良くなるような改善が見られたのですが、パーキンソン病の治療には薬の服用が欠かせません。当院では他にもパーキンソン病のクライアントのリハビリを行って、症状の程度の軽減がみられる人が何名かいます。ですが、手技療法やリハビリで治ることは絶対にありません(現在の医療で、完治させる方法はありません)。このクライアント様は、未だに病院で診断がつかず、適切な治療が受けられていないので、早期に病院で診断を受け、薬による適切な治療を始めることが最優先だと判断し、もう一度病院で、詳しく見てもらうように言い、とある神経内科を受診するように勧めました(勧めた病院と当院に利害関係は一切ありません)。

先日、その後についてメールが届きました。

パーキンソン病と診断され、適切な治療が始まったようです。パーキンソン病は脳(中脳の黒質)の病変で起こります。放っておけば進行してしまいます。進行してしまった病変を元に戻すことは、今の医療では出来ません(ES細胞やiPS細胞の研究が進めば、可能性があります)。

カイロプラクティックは、適切に行えば劇的に症状を改善させることが出来ます。しかし、万能ではありません。私たち手技療法家は、自分が出来ることと出来ないことをしっかりと把握していなければいけません。もし私が、このクライアントに対して「大丈夫です。カイロプラクティックでなんとかなりますよ。」みたいなことを言って、適切な治療を受ける機会を奪ってしまったら、症状はどんどん進行していたかもしれません。

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