30代男性/仕事:鍼灸師/週1、2回ランニング

主訴:首が痛くて上を向けない

ぎっくり首

痛みが出た時の状況

今朝、歯を磨いている時、首を少し上に動かした瞬間にグキッという音とともに左の首から背中、側面に痛みが走った。直後はまだ首を動かせていたが、1時間後には上を向くことがほとんど出来ないほど痛みが強くなった。ジッとしていれば痛みは出ない。横になろうと体を後ろに倒す時に激痛が走る。上向きでは痛くて寝ていられない。

よく、首を寝違えたりして痛めることがある。年に1,2回、数日間まともに動くことが出来なくなるような酷い状況になる。今回もそうなるんじゃないか不安だったので当院に来られました。

お話を聞いていると鍼灸師だということが分かりました。以前から当院のことをご存じだったそうです。同業者の方に来て頂けるのはとても光栄な事なんですが、やっぱりちょっと緊張しますね(笑)

痛みの強さ(10が最大で日常生活困難):7

見立てとアプローチ

痛めた時の状況から、ぎっくり首、そんな状況です。可動域の検査をすると、左右に首を倒す・捻じる動作は痛みを伴いながらもできますが、可動域いっぱいまで動かすと最後の方で強い痛みが出ます。首を前に倒すのも、張りや違和感はあるものの出来ます。しかし、上へはほとんど動かせません。

動きや筋力検査の結果から、僧帽筋や板状筋(後頭部から首の下の方に付いている)を痛めていて、胸鎖乳突筋(下図)が痛めた時の反動で収縮してしまっていると考えました。まずは胸鎖乳突筋を緩めて、背中側へかかる負担を減らします。これで上に少し向けるようになりました。左腕を大きく動かすと首や背中に痛みが出ることから、肩甲骨を肋骨から分離させる運動をさせました。すると腕の動きで、首や背中に痛みは出なくなりました。これで痛めてしまった筋肉への負担はずいぶん減ったと思います。

胸鎖乳突筋

この方の状況から、症状を少しでも早く改善するためには、安静にするのではなく筋肉を動かして血流を良くした方が良いだろうと考えました。こう考えたのには理由がありますので、もしこれを読んで、首を痛めたら動かそうと考える場合は自己責任でお願いします。

首や背中の筋肉の反応や安定性を付けるような運動を数種類行ったあと、ほとんど上を向けなかった状態から、15度位倒せるようになりました。初回はこれで終了し、帰宅後、寝るまでに首と背中の運動を2セットやって下さい、とお願いしました。

2回目(2日後)、痛みはほとんどない。この回復の速さには私もビックリしましたが、痛めたその日に対処できたことが大きな要因だと思います。

本人曰く、いままで首を痛めたら、朝起きる時に激痛で辛い思いをしていたので、翌日の朝起きるのがとても不安だったそうです。そ