20代女性/仕事:デスクワーク/運動していない

主訴:ぎっくり腰(腰痛)

ぎっくり腰が起きた時の状況

ここ最近(実際にこの方が来たのは3月中旬です)、花粉症による影響でくしゃみが続いていた。3日前、くしゃみをしたと同時に、腰に激痛が走り動けなくなった。腰を伸ばすことが出来ない。病院へ行き、痛み止めと湿布を処方される。翌朝になっても、痛みは酷く、起き上がるだけでも数分かかってしまうような状況。3日経って、なんとか一人で歩けるようになり来院。

ぎっくり腰直後の痛みの強さ(10が最大で日常生活困難):9~10

来院時の痛みの強さ:7

見立てとアプローチ

来院時、まだ腰を真っ直ぐに伸ばすことが出来ず、少しかがんだ状態でお越しになりました。実はクライアント様の姿勢が、ぎっくり腰で痛めた筋肉の分析にとても役立ちます。この方の場合、腰を曲げた状態で、腰(お尻)が左に寄っていました。この姿勢は、右の大腰筋に負担がかからないようにするための逃避姿勢(少しでも痛みから逃れるためにとる姿勢)でもあります。つまり、右の大腰筋を痛めている可能性が高い事が伺えます。

ぎっくり腰の場合、座ってゆっくり話を聞いたりはしません。時間をかけてしまうと、クライアント様への負担が大きくなるので、とにかく時間をかけずに、検査をしながら話を伺っていきます。施術時間も最小限に抑え、とにかく短時間で必要な検査、施術を行います。また、この方のように、痛みがひどい場合、ベッドに寝ることもしません。イスに座った状態か、床にマットを引いて寝もらい、施術をします。

実際に患部を触れてみると、熱を感じることができます。これは炎症が起きていることを示します。右の大腰筋に腹部から徐々に圧をかけていくと、強い痛みが誘発されます。やはり右の大腰筋が、ぎっくり腰の大元である可能性が高いです。

ぎっくり腰のような急な激痛が起きると、患部以外にも筋肉が緊張して硬くなります。実はこれが、痛めた筋肉の回復の邪魔になるので、患部以外への対処が重要になります。ぎっくり腰の対処方法は、痛めた患部への負担を減らすように、過緊張を起こしてしまった筋肉を適度に落としてあげること。この適度がまた重要。完全に脱力させてしまうと、体を支えられなくなり、逆に患部への負担が増えて動けなくなってしまいます。

特に過緊張を起こしていたのは、腹筋と横隔膜でした。この筋肉の過度な緊張を取り除くと、少し腰が伸ばせるようになりました。続いて大元の大腰筋を緩めて、少し腹圧を高めるような調整をして、1回目は終了。帰ったら患部を冷やすように指示をし、出来るだけ、寝て過ごさず、無理をしない範囲で日常生活に近い生活を行うようにお願いしました。※安静にするとダメな理由はぎっくり腰のページをご覧ください。

3日後、痛みの強さは3まで減っていました。初回の翌日の朝はまだ強い痛み(5~6)が残っていたようですが、出来るだけ起きて、動くようにしていたら、夕方位になると腰を曲げずに歩ける程度まで痛みが引いてきたそうです。この日は、痛みも減ってきたことから、ベッドに寝てもらい、しっかりと体を調整。

3回目(初回から7日後)、もうほとんど腰に痛みはなくなっていました。