手首や肘を曲げると肩こりが楽になる?

その他のコリや痛み

クライアントさんが訴える症状の中で、肩こりは多くの割合を占めますが、原因は同じではありません。ほとんどの人が姿勢の問題が見受けられますが、意外と見落としがちなのが別の部分の筋膜からの影響です。 筋膜とは、コラーゲンなどから出来ている結合組織で、伸縮性があり、筋肉、骨、血管、内臓、神経など体のあらゆるものを包み込んでいます。そして、隣接する、筋肉、骨、血管、内臓、神経などに影響を与えます。

30代女性の肩こり

主訴:慢性的な肩こりで頭痛あり 仕事はデスクワークで、ほぼ一日中パソコン作業をしている。夕方位からは、コリを通り越して強い痛みになる。 以前にも整体やマッサージなどに通っていたようですが、受けた後は楽になるが2,3日するとまた戻ってしまうそうです。 背中の丸まりが強く猫背。体を反らす動作がしずらく、無理に反らそうとすると腰に痛みが出ます。肩が前に巻いていて大胸筋が硬くなっていることが見てとれる。また、長時間座っているためか、骨盤は後ろに傾き、腸腰筋が硬くなっていて、その影響からか股関節が硬く反らすことが出来ない。 こういった状態は、肩こりの人には多く見られることだと思います。 見落としがちなのが、上肢からの影響。 パソコンを使っている人は、キーボードやマウスを操作するために手首を反らした状態で使っています。すると、手首を反らす筋肉は縮み、反対に曲げる筋肉が引き延ばされた状態になります。実はこの手首を曲げるための筋肉が伸びた状態でいることが肩こりに影響を及ぼします。 この女性は、手首と肘をある方向へ曲げると、首が動かしやすくなるのですが、整体などで腕を緩めてもらったことが無かったそうです。

手根屈筋から大胸筋の筋膜連鎖

前述したように筋膜は隣接する組織に影響を与えます。そして、手首を曲げるための手根屈筋は前腕から上腕、胸筋へ影響を及ぼします。胸筋が硬くなると、肩を内側に巻いてきます。すると背中は丸まり、肩の筋肉に負担がかかります。 指が同側の肩の前方を触るように、手首と肘を曲げてみます。そうすることで、首が横に倒しやすくなれば、手根屈筋からの影響が少なからず考えられます。その場合、腕の筋肉をしっかりと緩めないと、肩こりを再発しやすくなります。 この女性の場合、まず腕の筋肉を緩めてあげました。それだけでも本人が実感できるほど、首が楽に動かせるようになり、肩が楽になったことを実感していただけました。 当然、腕だけではなく、股関節の柔軟性、骨盤の位置の改善、背骨の柔軟性、大胸筋を緩めるなどして、肩周辺に負担がかからないようにバランスを調整します。 体に良い状態を覚えこますために、4日~7日の間隔で4回施術を受けて頂きました。現在は1カ月に1回くらいのペースでメンテナンスを受けに来ていただいています。 仕事柄、肩への負担を0にすることはできませんが、それでも、以前のように強い痛みが出ることが無くなったと喜んでいただけました。

まとめ

肩こりは、骨盤や背骨、肩、首だけでなく、上肢からの影響がないか確認すること大切。腕からの影響をちゃんと取り除くことで、肩こりを再発し難くなります。また、腕の筋肉であれば、自分でも簡単に揉んだりストレッチ出来るので、予防としてそういったことを指導してあげます。