ヘルニアなどの神経障害は発症から7日以内は改善率が高い(当院調べ)

神経痛

椎間板ヘルニアなどの神経障害と診断された人、または当院の検査で神経障害の可能性が高かった人の、症状が改善するまでにかかった回数や期間の統計を出してみました。調べたのは、症状の発症から当院に来院するまでの期間と、来院してから症状が改善するまでの期間と回数にどんな差があるかというものです。症状の発症から治療を開始するまでの期間が早い方が、治るのが早いのはある程度分かっていましたが、実際にどれくらいの違いがあるのか気になったので調べてみました。

はじめに

この統計は、当院に来た患者さんのデータを元に算出しています。効果には個人差があるので、効果を保証するものではありません。他の治療院に、この統計は当てはまりません(もっと良いかもしれないし、悪いかもしれません)。あくまで当院調べとなります。「当院だから治せた」と言うつもりは全くなく(もちろん治せなかった人もいます)、正しい治療をどれだけ早く開始できるかが重要だということをお伝えできればと思っています。

統計について

期間:2015年10月~2018年10月

統計人数:138人(男性74:女性64)

統計は以下の神経障害についてとりました。

  • 椎間板ヘルニアによる手や足の痛みとしびれ
  • 脊柱管狭窄症による下肢の痛みやしびれ
  • 頚椎症など椎関関節症の問題による肩や首、手や足の痛みやしびれ
  • 胸郭出口症候群や梨状筋症候群など、筋肉の圧迫による神経障害による手や足の痛みやしびれ

以下のものは除外しています。

  • 病院で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの診断されていても、当院の検査で神経障害の疑いが低かったもの
  • 筋肉や筋膜性の痛みやしびれ
  • 1回しか来院しなかった人(たとえ改善してても、確認が取れません)

統計結果

平均年齢:男性49.04歳/女性52.72歳
最高年齢:男性81歳/女性83歳
最低年齢:男性28歳/女性28歳

発症から3カ月以内の改善率平均:86.7%
全体の改善率平均:70.3%

改善率について
数字が大きくなるほど、症状が軽減しています。
100%:完全に症状が無くなった。
75%:症状は少しあるが、生活に支障がない。症状のない日もある。
50%:来院前より症状は軽減しているが、まだ気になる。
25%:来院前より少しだけ良くなった気がする。まだまだ気になる。
0%:来院前と全く変わらない。

本当はあまり書きたくないことなのですが、神経障害はそんなに簡単な問題ではないので書きます。実は施術回数が5回以上で改善率25%以下の人は16人います。続けていれば、良くなったかもしれませんが、それ以上、患者さんを納得させるだけの知識や技術が自分には足りなかったのだと思います。ですが、3ヶ月以上経っている人のほぼ全員が、他の病院や治療院で改善しなかった人たちです。そんな人たちでも半数以上が、症状が半分以下まで軽減しています。これは決して低い数字ではないと自負しています。

発症から7日以内は治るのが早い

症状の発症から来院が一番早かったのは、発症した翌日。3名います。全員女性です。一人は、ご主人が以前、椎間板ヘルニアによる足の痛みで当院にいらしていたので、その紹介です。他の二人は、以前から当院を利用してくださっていました。みなさん、まず、病院に行って、椎間板ヘルニアの可能性が高く、後日、詳しく検査するから、と言われています。内、一名は松葉杖をついて来院しました。しかし、帰りは杖を使わず、歩いて帰りました。この方は、その場で症状がなくなりました。

発症後7日以内に来院してくださった方の、ほとんどが3週間以内に、生活に支障が無くなるまで回復しています。一方、1ヶ月~3ヶ月を経過した辺りから、改善率の低下やかかる日数が大幅に増えています。これには様々な理由があると思います。

1.患者さん自身の思考に関わること

  • そのうち治るだろうと思っていた。
  • すでに複数の病院や治療院を転々とした経験※から、少ない回数を受けて効果が出なかった場合、そこでの治療を諦めてしまう。どこの先生が言っていることが正解か分からない。
  • 誰かがなんとかしてくれると思っていて、自ら運動やストレッチなど、改善のための行動が出来ない

※複数の病院や治療院を転々としているにもかかわらず、ベッドサイドの検査※※を一度も受けたことがない、という人がたくさんいました。これは治療家側に問題があると思います。

※※整形外科学検査、神経学的検査:反射の検査(腱を叩く、例:脚気の検査)、筋力検査(力がしっかり出せるか)、感覚(振動や触れられた感覚、チクチクする痛みの感覚)の検査、など。これらは、高度な検査器具を必要とせず、それでいて、高い確率で神経の異常を見分けることができます。

2.患者さん自身の体の変化に関わること

  • 痛みから逃れるために、姿勢や体の動かし方が変わり、いろいろな部分に負担がかかり、問題を複雑にしてしまっている。
  • 神経の変性や、脳の認識などが変わり、問題を複雑にしてしまっている。

3.当院に関わること

  • まだまだ勉強不足

まとめ

この記事を書いた理由は、当院なら治せる、治せない、という話ではなく、早く適切な治療を開始することが、症状の改善率に大きく関わるということを伝えたかったので書きました。患者さん自身にとってはどこが良い治療院なのかなんて、正直、分からないですよね。これは治療家側の責任だと思います。ですから、治療家は常に勉強をしていく必要があると思います。