【椎間板ヘルニア】牽引治療で治るのか?

椎間板ヘルニア, 腰痛

椎間板ヘルニアの治療法に「牽引」があります。実際にこの治療を受けたことのある椎間板ヘルニア患者も多いのではないでしょうか?

当院に相談に来る人は、牽引ではあまり効果が無かった人がほとんどです。というか、効果があれば当院に来ることもないと思うので、一概に効果が無いとは言いきれませんが、少なくとも効果が無い人が一定数いることは間違いありません。

牽引治療

 

本当に牽引治療は効果が無いのか?

結論から言います。

牽引治療は効果があります。

ただし、条件があります。それは、椎間板ヘルニアのあるところだけを牽引すること、です。あたり前の様ですが、実は一般的な牽引治療器具では、これが出来ません。

牽引治療を受けたことのある人は思い出してみてください、頚椎椎間板ヘルニアの場合では、体を固定した状態で頭を引っ張る。腰椎椎間板ヘルニアの場合では、体を固定した状態で腰を引っ張る。と、言う感じでしたよね。

では、これでどこが引っ張られていると思いますか?
首であれば、頚椎全体。腰であれば、腰椎全体ですよね。決して椎間板ヘルニアがある所だけが牽引されているわけではありませんよね。これでは効果がありません。

これの何が問題か説明します。

椎間板ヘルニアのある周辺の組織は、圧迫されているため血液や体液の循環が悪くなり、硬まって動きが悪くなっています。そして、それ以外の椎間板ヘルニアではない部分は、柔軟性があります。そんな、硬い部分と柔らかい部分のある構造物の端と端を同時に引っ張ると、どこが伸びるか分かりますか?

正解は、柔らかい部分と硬い部分の境目が伸びます。硬い部分はあまり伸びません。

例えば、下の写真を見てください。

ゴムバンドの途中に結び目を作ります。結び目が椎間板ヘルニアのある硬くなった部分だと思ってください。これを引っ張ると、結び目の上下の境目である矢印の部分が最も引き伸ばされます。そして、一番伸ばしたい部分はあまり伸びていません。

これが牽引治療が効果が無い理由です。

効果的な牽引とは

前述したように、頚椎や腰椎全体を引っ張っては、一番伸ばしたい部分が伸びないので効果的ではありません。だから、一番伸ばしたい部分だけを伸ばしてあげればいいわけです。

そのためには、固まってしまった部分の上下を固定して引っ張ってあげればいいんです。

例えば、腰椎の4番と5番の間に椎間板ヘルニアがあったとします。そうしたら、腰椎の4番と5番をしっかりと固定することで、その間にある椎間板や椎関関節を伸ばすこのが出来ます。これなら伸ばしたい部分だけを伸ばすことが出来るので牽引治療の効果が出る可能性が高くなります。

これを治療院で行うためには、椎間板ヘルニアが起きている場所を正確に特定できること、椎間板ヘルニアが起きている場所を正確に触れることが出来ること、この二つが出来なければなりません。この2つが出来れば、やり方は自分の得意なテクニックを使って牽引してあげれば、しっかりと効果が出せるはずです。