【自律神経の働き】人が健康に生きるために働く自律神経

交感神経と副交感神経をまとめて自律神経と言います。

「自律神経失調」とか「自律神経が乱れている」って聞いたことがあると思いますが、これは交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまっていることを指します。

みなさんは、自律神経の働きは?と聞かれて、どんな事を想像しますか?

多くの人は、交感神経は興奮・怒る・イライラする、というイメージで、副交感神経は、眠い・リラックス、と言うイメージではないでしょうか?

実は自律神経は、いろいろな体の働きに関わっています。

目と自律神経の働き

瞳孔とまぶた(眼瞼)は自律神経の影響を受けます。瞳孔は目の中心の黒い部分です。

瞳孔は光を取り入れる量を調節しています。その周囲の茶色い部分は虹彩(こうさい)と言います。日本人は虹彩が濃い茶色なので、瞳孔が見にくくなっています。

目の乾き、ドライアイについては次の「分泌の自律神経」をご覧ください。

交感神経の作用による目の変化

瞳孔散瞳:瞳孔が径が大きくなり、たくさんの光を取り入れる。日常で過度に瞳孔が開いていると、光に敏感になり、「まぶしい」と感じやすくなります。

眼裂の拡大:まぶたを持ち上げ、目を大きく見開いた状態になります。

副交感神経の作用による目の変化

瞳孔縮瞳:瞳孔の径が小さくなる。

まぶたは副交感神経の支配がありません。しかし、相対的に副交感神経の働きが強くなると、まぶたが下がります

分泌と自律神経の働き

分泌は涙腺、顎下腺、耳下腺、舌下腺、汗腺などの腺という細胞の集まりで行われます。

涙腺は「涙」、顎下腺、耳下腺、舌下腺は「唾液」、汗腺は「汗」を分泌します。

交感神経の作用による分泌

涙腺(涙)、顎下腺・耳下腺・舌下腺(唾液):分泌を減少させる。

汗腺(汗):分泌を増加させる。

前述の目との関連になりますが、目の表面は常に潤っています。その潤いの元は涙です。副交感神経の働きの低下や、交感神経の興奮は、涙の分泌を低下させるので目が乾き、ドライアイになります。

副交感神経の作用による分泌

涙腺(涙)、顎下腺・耳下腺・舌下腺(唾液):分泌を増加させる。

汗腺(汗):副交感神経の影響を受けません。

ウソかホントか豆知識

涙の分泌は副交感神経の働きと書きました。

主に女性に多いと思いますが、ケンカをして興奮していると涙を流すことがありますよね。これ、自身の精神を守るための防衛反応という見方もあります。

興奮しすぎて交感神経が高ぶり、精神が壊れるのを防ぐため、涙を流すことで副交感神経を活動させ、交感神経の働きを落とすという考え方です。

心臓、血管と自律神経の働き

心臓は血液を送り出すポンプ装置で、その血液は全身に張り巡らされた血管を伝って送られます。

交感神経の作用と心臓・血管の働き

心臓:心筋の収縮力を増大させる。たくさんの血液を血管へと送る

血管:動脈の収縮・拡張を行う。

副交感神経の作用と心臓の働き

心臓:心筋の収縮力を減少させる。

血管:副交感神経の影響を受けません。

呼吸と自律神経の働き

呼吸は、無意識に行われる運動で、単独の臓器や器官が行っているものではなく、直接、自律神経が支配しているわけではありません。

呼吸調整中枢は延髄にあります。

交感神経の作用と呼吸の変化

交感神経が活性化すると、心臓が収縮力を増し、たくさんの血液を体全体に送り、筋肉や脳を活性化させます。

筋肉や脳の活動には酸素が必要になるため、空気をたくさん吸うように呼吸が行われます。つまり息を吸う動作が大きくなったり、呼吸の回数が増えます。

気管支:広がる(弛緩)。多くの酸素を肺に取り込めるようになります。

副交感神経と呼吸の変化

副交感神経が活性化すると、心臓を含めた体の活動は低下します。

筋肉や脳の活動も低下するため、必要となる酸素量が減り、呼吸は小さくなります。

気管支:狭くなる(収縮)。肺に取り込める酸素の量が減る。

~2019/12/11追記~

呼吸を利用した自律神経の調整方法について書きました。
【自律神経失調】呼吸で自律神経を整える方法

胃・小腸・大腸と自律神経の働き

内臓の働きのほとんどは、副交感神経によるものです。交感神経が働くと内臓の働きは低下します。

例えばマッサージを受けて、リラックスしているときにお腹が鳴ったりしませんか?これは副交感神経が優位になっているからです。逆に、運動をしている時はお腹が鳴ることはあまりないですよね。これは交感神経が優位になっているからです。

交感神経

胃・小腸・大腸:蠕動運動(食べ物を先へ送るための運動)と分泌を抑える

副交感神経

胃・小腸・大腸:蠕動運動 (食べ物を先へ送るための運動) と分泌を促す

膀胱と自律神経の働き

ゴム風船で例えると、空気が入って膨らんでいる空間を膀胱と言い、その膀胱を包んでいる部分は排尿筋。

空気を入れる細い部分が尿道だとすると、尿道から膀胱の境に内尿道括約筋、風船の空気を入れる先端のゴムが少し丸まった部分に外尿道括約筋があります。

内尿道括約筋が緩み、排尿筋が収縮すると排尿が起こります。

外尿道括約筋は自律神経の支配は無く、意識的に収縮させることが出来ます。

交感神経の作用と排尿

排尿筋:弛緩

内尿道括約筋:収縮

副交感神経の作用と排尿

排尿筋:収縮

内尿道括約筋:弛緩

生殖器と自律神経の働き

交感神経の作用

男性:射精

女性:子宮の収縮

副交感神経の作用

男性:陰茎の勃起

女性:子宮の弛緩、陰核)の勃起

まとめ

自律神経は体の様々な働きに関わっています。

ここでは書ききれていない働きもまだまだあります。正常に働いていれば、普通の生活が当然のように送れます。

しかし、自律神経のバランスが乱れてしまったら、当たり前に出来ていたことが、出来なくなってしまいます。自律神経はストレスや感情・情動の影響を受けます。

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