尿意があるのに尿が出ない、なんて経験ありませんか?

この記事は2017年11月4日に書いたものを、加筆・修正しています。

おしっこをしたくてトイレに行ったのになかなか出ない。いつまでも出なくて、長時間トイレにいるのが恥ずかしくて、結局、おしっこをしないまま我慢をし続けてしまう、なんて経験ありませんか?

実は私はあります。しかも、そうなるのはほとんど決まった状態の時です。それは、目上の人とお酒を飲んでいる時、これから人前に出なければならないような時、イライラして興奮している時です。この時、体は緊張状態にあります。つまり交感神経が優位になっている状態です。実はこの交感神経優位が、「尿意があるのに尿が出ない」と大きな関係があるんです。

もし、尿意があるのに尿が出ない、頻尿、残尿感がある、など気になることがあるなら、続きを読んでみてください。

尿道が開かない

以前「自律神経には7つの大きな働きがあり、乱れるとその働きを狂わせる」の「膀胱と自律神経」のところに、内尿道括約筋について書きました。今一度おさらいします。

ゴム風船で例えると、空気が入って膨らんでいる空間を膀胱と言い、その膀胱を包んでいる部分は排尿筋。空気を入れる細い部分が尿道だとすると、尿道から膀胱の境に内尿道括約筋、風船の空気を入れる先端のゴムが少し丸まった部分に外尿道括約筋があります。内尿道括約筋が緩み、排尿筋が収縮すると排尿が起こります。外尿道括約筋は自律神経の支配は無く、意識的に収縮させることが出来ます。

交感神経:内尿道括約筋 収縮
副交感神経:内尿道括約筋 弛緩

外尿道括約筋と内尿道括約筋という筋肉が出てきました。分かりやすく説明すると、両方の筋肉が緩むことで、尿道が開き排尿することが可能になります。外尿道括約筋は、自らの意思で閉じたり緩めたりすることが出来ます。これによって、尿意があっても、尿道を閉じておくことが出来るので、おしっこを我慢することが出来ます。しかし、内尿道括約筋は、自らの意思で閉じたり緩めたりすることが出来ません。この筋肉を緩める役割は副交感神経にあります。

交感神経と副交感神経はシーソーのようにバランスをとっているので、片方が上がれば、もう片方は下がります。両方が同時に働くことはできません。

そのため、交感神経が優位でいると、副交感神経の作用で緩むことのできる内尿道括約筋が閉じたままになってしまいます。これが緩まなければ尿道は開通せず、尿を排出することが出来ません。

副交感神経を上げて尿道を開く

内尿道括約筋を開くには、副交感神経を優位にしなければなりません。でも、生活習慣を整えて、スマホなどのブルーライトをカットして・・・なんてこと、おしっこをしたい時にやれる余裕も時間もありませんよね。もう一度、以前の記事「自律神経には7つの大きな働きがあり、乱れるとその働きを狂わせる」を見てください。この中で、時と場所を選ばずに、自分の意思で行うことが出来ることが一つだけあります。

それは「呼吸」です。

緊張している時の呼吸の状態を思い浮かべてみてください。早くなっている気がしませんか。早くなるということは、交感神経が優位になり、たくさんの酸素を取り入れようとしているからです。でも、おしっこをしたい時に、それでは困るので、逆に呼吸をゆっくりと回数を減らすことで、交感神経の働きを低下させます。

肩や胸が動くように大きく吸い込むのではなく、出来るだけ、ゆっくりと、静かに呼吸をするように意識してみてください。すると、内尿道括約筋が緩んで、おしっこを出すことが出来るかもしれません。

ちなみに私は、トイレに行く前から呼吸を意識して整えることで、以前より、排尿をコントロール出来るようになりました。ただ、本来は生活習慣などから変えて、交感神経の興奮を抑えることが一番大切なことです。

患者さんの自律神経の状態をチェックする

以上のことも踏まえて、自律神経の悩みを抱えてくる患者さんや、症状に自律神経の問題が疑われる患者さんに対して排尿について質問します。えっ!と思う人もいるかもしれませんが、実はこれ、とっても重要なことなんです。自律神経障害が起こった時に、骨盤内臓の機能不全、その中でも膀胱機能障害が最も重要なんです。

実際には自律神経の状態は他の検査と合わせて総合的に判断します。たとえば、瞳孔や発汗、睡眠、内臓の働き、などです。

まとめ

交感神経が優位にあると、排尿が上手くコントロールできなくなります。尿意があるのに尿が出ない、頻尿、残尿感がある、とい人はもしかしたら、交感神経が邪魔しているのかもしれません。気になる人は、「自律神経には7つの大きな働きがあり、乱れるとその働きを狂わせる」を見ながら、自分の自律神経の状態を見直してみてください。

治療院紹介

大和市の中央林間で10年以上続く整体院です。どこに行っても治らない体の問題でお悩みならご相談ください。本気で改善したい人には向いていますが、気持ち良さを求めている人に向いていません。

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