朝起きたときの腰痛の原因は血流低下?睡眠中の体の変化と対策法

朝起きたときに腰が痛いのはなぜ?血流不足が関係している可能性も

「朝起きた瞬間、腰が重だるい」「動き出すと少し楽になる」そんな経験はありませんか?
このような”朝だけ腰が痛む”現象は、睡眠中に起こる血流の低下が大きく関係していることがあります。

今回は、朝の腰痛と血流の関係について、医学的な視点からわかりやすく解説し、今日から実践できる改善法もご紹介します。

睡眠中に起こる血流の低下と筋肉のこわばり

私たちの体は、睡眠中に副交感神経が優位になり、心拍数や血圧が下がります。この状態では、筋肉や末端組織への血流が減少しやすくなります。

特に腰まわりの筋肉(脊柱起立筋や多裂筋、腰方形筋など)は、寝ているときに圧迫されていることもあり、血流が不足して酸素や栄養が届きにくくなり、筋肉がこわばってしまうのです。これが朝の腰痛の原因の一つと考えられています。

長時間の同じ寝姿勢が血行を妨げる

睡眠中は無意識のうちに長時間同じ姿勢で寝ていることが多く、体の一部に圧力が集中します。例えば、仰向け寝で腰が沈み込みすぎると、腰椎の自然な湾曲(S字カーブ)が崩れてしまい、筋肉や腱・靭帯に負担がかかります。結果として、局所的な血流障害が起き、朝起きたときに痛みとして現れるのです。

冷えによる血管収縮と柔軟性の低下

朝方は気温が下がるため、体が冷えやすくなります。冷えると末梢血管が収縮し、筋肉の柔軟性が低下します。

特に腰は、脂肪が少なく冷えやすい部位でもあるため、冷えによる血行不良から筋緊張を引き起こし、痛みという流れが起こりやすいのです。

筋肉の血流低下とトリガーポイントの関係

睡眠中に血行が滞ると、筋膜や筋線維が固まり、「トリガーポイント」と呼ばれる痛みの引き金となる硬結ができることがあります。

これも、朝のこわばりや痛みの隠れた要因のひとつです。

血流を良くして朝の腰痛を予防・改善する方法

朝起きたときの腰痛を軽減するには、血行を促進し、筋肉や筋膜の柔軟性を高める工夫が効果的です。

取り組むべきこと

  • 寝る前と寝起きのストレッチ
  • 毎日湯船につかり体を温める
  • 定期的な運動
  • 血行を促進する食事(たまねぎ・かぼちゃ・青魚・海藻など)
  • 寝具の見直し

避けるべきこと

  • 長時間の座り仕事(同じ姿勢)
  • 血行を悪くする食事(高脂肪、高カロリー、インスタント食品、加工食品など)
  • 血行を悪くする行動(喫煙・過剰な飲酒・カフェインなど)

このようなことを見直して、血流の低下を防ぐことで、朝起きた時の腰痛を予防することが出来ます。

まとめ

朝の腰痛は、睡眠中の血流不足や冷え、寝姿勢による筋肉の緊張などが複雑に絡み合って起こります。生活習慣や寝具の見直し、血行を促すケアを行うことで、改善が期待できます。

上で書いた血流を良くする対策が出来ていない場合、まずはその改善に取り組んでみましょう。それが、腰痛のないスッキリとした朝を迎えるために今日から出来ることです。

もし、自分一人で取り組むことが難しい場合は、中央林間カイロプラクティックオフィスにご相談ください。体の調整や食事に関するアドバイスで、腰痛を改善に導きます。

この記事を書いた人

中央林間カイロプラクティックオフィス 興津 尚之

カイロプラクター

日本カイロプラクティック徒手医学会 正会員
マニュアルメディスン研究会 正会員
公益財団法人 日本スポーツ協会 認定スポーツプログラマー
Bachelor of Engineering(工学)


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