慢性腰痛の原因と治し方

慢性痛というのは、簡単に言うと長く続く痛みのことです。長くとは、どれぐらいかというと3か月以です。慢性腰痛、慢性肩こり、慢性頭痛などが一般的ですが、その他の場所でも痛みが3か月以上続いていれば、一部例外もありますが、慢性痛といって良いと思います。

長年慢性痛に悩んでいて、病院や整体やマッサージを受けたけど治らないという人はたくさんいます。これは神経可塑性が原因になっている可能性が高いです。

可塑性というのは、刺激などによって構造も機能も変わってしまうことをいいます。この可塑性の対義語を弾性と言います。弾性というのは例えばゴムボールを手で押すと、つぶれて形が変わります。しかし、手を離すと元の形に戻ろうとします。この元に戻る変化のことを弾性と言います。これに対して、可塑性は、押している手を放しても元の形に戻らず、つぶれた状態のままになってしまう変化のことです。この場合は構造はもちろんボールの働き(転がらなくなる)も変わってしまいます。

このようなことが神経系で起こります。実はこの神経可塑性というのは、神経の特徴の一つです。そしてこのおかげで、人は勉強したことを記憶したり、運動することで運動能力が上がっています。

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神経可塑性の例:自転車

始めて自転車に乗った時のことを思い出してください。皆さん、乗りこなせるようになるまで多少の苦労をしましたよね。これは初めて行うことに対して、たくさんの神経のネットワークを使っていたからです。

例えば、バランスをとるために首や肩や腕、お尻やつま先など、全身を意識して動かす。それと同時にまっすぐ進むためにハンドルを動かす、前に進むためにペダルを踏む、進行方向を見る、など。これらのことを全て意識して行っていたはずです。では、乗れるようになった現在も、これらすべてを意識してコントロールしていますか?

そんなことはしていないですよね。意識するのは、ハンドルの操作と、ペダルを踏む足、そして進行方向を見る、ということぐらいですよね。これらも、初めて乗ったときよりは、強く意識しないで行えていると思います。

これは何度も自転車に乗る練習を繰り返したことによって、首や肩には力を入れなくていい、お尻に力を入れなくていい、などを学習して、余計な動作を行っていた神経のネットワークを排除して、最も効率のいい神経ネットワークを構築し、その繫がりが強くなったからです。これが神経の可塑性です。もしこれが起こらないとどうなるかというと、毎回、自転車に乗るたびに、初めて乗るときのように全身に力を入れて乗ることになってしまいます。そんな状態だったら、自転車に乗るのを辞めてしまいますよね。でも、神経は可塑性があるので、乗るたびにどんどん乗り方を学習して、うまく乗れるようになります。

神経可塑性の例:腰痛

今度はこれを腰痛に例えて説明します。腰痛の人が、デスクワークでいつも腰に負担をかけていたとします。そして腰に痛みがでます。痛みが出ると、腰が痛いなーっと思って、腰を意識します。これを毎日繰り返す。そうすると、今までは、座ってから1時間ぐらいして腰が痛くなっていたのが、神経のネットワークが腰痛を感じやすいように構築されてしまうことで、座って10分もすると腰が痛くなってしまうようになります。

さらに、座っていると腰が痛くなるので、座るといつも腰は大丈夫かな、大丈夫かな、というように意識してしまうようになる。これによってさらに腰を意識することが増え、神経のつながりが強くなり。ほんの些細な痛みでも、強く意識に上がってきてしまうようになります。これで、慢性腰痛の出来上がりです。

このようなことは、痛みはもちろん他のすべての感覚に対しても起こります。

慢性腰痛の治し方

では、この腰痛を治すにはどうしたらいいでしょうか?

筋肉を緩めたり歪みを整えただけで治るでしょうか?もちろんこれらは大事なことなんですが、コレだけではよくなりません。なぜなら、神経のネットワークが改善していないのですから。だから、すぐに腰痛が再発してしまいます。

どうすれば良いかというと、まずは強くなってしまった神経の繋がりを落とす必要があります。そして、多くの場合、強くなってしまった神経の繫がりがあるのと同時に、弱くなってしまった神経の繋がりもあります。

先ほどの例のデスクワークを繰り返すことで慢性腰痛を引き起こしていた場合。腰を曲げてばかりいたということは、腰を反らすための筋肉や関節の動きを行っていなかったということになり、こちらの神経のネットワークの繫がりが弱くなっている可能性が十分考えられます。だから、腰を反らすことは重要になります。それと同時に、できるだけ腰に意識が向かわないようにする工夫も必要です。例えばですが、座る時間を短くする、または、頻繁に立つことをするとかですね。

つまり、慢性痛を根本から治すためには、筋肉を緩めたり、体の歪みを整えるだけではなく、実際に体を動かしたり、意識を変える必要があります。

おそらく慢性痛が治らない人は、運動が出来ていない人がほとんどだと思います。もちろん、動くと痛いから動けないという人もいると思います。その場合はちゃんと知識のある専門家に見てもらう必要もあるかもしれません。運動をしてもよくならない人は、食事に問題があるかもしれません。神経が変化、成長するには酸素と栄養と刺激が必要になります。刺激というのは運動になります。

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