70代男性/仕事:無職

最初は首の痛みでお越しになりました。それに関してはすぐに改善しました。余った時間で右半身を診させてほしいと、こちらからお願いしたところ快諾していただけました。現在も継続してトレーニングを行っています。

片麻痺

8ヶ月前に脳梗塞で倒れ入院。現在は、週に2日、訪問のリハビリを受けているそうです。可動域を増やすように動かしたり、筋肉を緩めたりなど、を行っているそうです。これらはとっても重要なことですが、同じことをここでしても仕方がないので、そちらは訪問リハビリにお任せして、私が行うのは脳や神経の運動制御機能の再構築を目指したトレーニングです。

右半身麻痺に対する左脳への刺激を利用したトレーニング(運動機能の向上)

目的は、少しでも生活の質を上げることです。脳には可塑性があるので、適切な刺激を入れてあげれば、脳からの運動命令が四肢に伝わるように再構築させることが出来ます。

運動には、皮質、基底核、小脳が大きく関わります(皮質と基底核は脳の一部です)。体を動かすための神経の経路には、皮質-基底核、小脳-皮質があります。それぞれの経路をそれぞれの方法で活性化させます。

写真は、皮質-基底核を活動させています。左脳を活性化させる映像を見せながら、麻痺している右足の筋肉を等尺性(isometric)筋収縮で働かせ皮質-基底核の活動を上げます。

小脳-皮質の活動を上げるために、リズムに合わせて体を動かす運動を行っています。リズムやタイミングを取るのは小脳です。例えばメトロノームの音に合わせて体を動かす、という方法。

ちょっと脱線しますが、運動が苦手な子供の運動機能のトレーニングとしても、リズムに合わせて体を動かすことは効果的。

毎回、同じトレーニングではなく、ちょっとずつやり方を変えています。いろんな方法を試して、効果的なものを多めに行い、また、その方法での変化の度合いが減ってきたら、別のやり方で違った刺激をいれて脳や神経を活性化させていきます。

このようなトレーニングを行った後は、やはり動きが変わります。実際に、出来ないことが出来るようになっていくのをみると、人間の体ってすごいなーって思います。しかも、ご本人がすごく頑張っているのが大きいと思います。

上でも書いたように、脳や神経には可塑性があります。しっかりとリハビリやトレーニングを続ければ必ず変化します。例え、完全に元の状態に戻らなかったとしても、現状より進歩します。