【椎間板ヘルニア】お尻からふくらはぎの痛み

椎間板ヘルニアの症状が出た時の状況

椎間板ヘルニア

50代男性/仕事:デスクワーク/運動:たまにゴルフ
主訴:右のお尻と右の脛

痛みの強さ(10が最大で日常生活困難):8

先週、海外旅行からの帰りの飛行機の中でお尻と脛に痛みが出た。翌日、病院へ行きレントゲンとMRIを撮る。腰椎4-5間に椎間板ヘルニアが見つかる。

5mほど歩いただけで痛みが強くなり歩けなくなる、その場で立っているだけでも5分くらいすると痛みが出てくる。痛み止めを飲んでもほとんど効果が無い。ブロック注射も効果が無かった。

中央林間カイロによる見立てとアプローチ

体を右に倒す動作と腰を反らす動作でお尻の痛みが強くなり、脛は少しだけ痛みが出る。仰向けに寝て、右足を上に上げていく(SLRと言う検査)と5度位で痛みが出る。

腰神経の4番5番が支配している太ももとアキレス健の反射の検査をするが、ほとんど反応が無い(健常者であれば基本的に反応する)。

この方の場合、ちょっと変わっていたことがあります。頭を右に向けた状態でSLRの検査をすると、足が40度くらいまで上げられるようになります。つまり、頚椎の歪みが腰椎に影響を与えていることになります。

さまざな検査結果から、症状の原因は腰椎4-5間の椎間板ヘルニアで間違いなさそうです。ただし、頚椎の歪みも影響しています。

1回目、腰椎4-5間の負担を取り除くこと、股関節の調整、最後に首の調整をして初回は終了。正面を向いたままでもSLRの角度が40度位まで上げられるようになりました。

2回目(初回から2日後)、痛みの強さ、歩行できる距離などは変わっていない。昨日、再びブロック注射を打ってもらったが、やはり効果はなかった。

検査をするとSLRは40度くらいまで上げあられる。その他のいくつかの検査で結果が良くなっているので、症状に変化が無くても前回と同じ考えで施術を行いました。

3回目(初回から7日後)、少し良くなってきた気がすると仰っています。歩ける距離が10m位まで伸びた。

SLRでは40度くらいで違和感が出るが、以前の様な強い痛みは出ない。この日から、お尻の筋肉のトレーニングを少し取り入れました。

4回目(初回から10日後)、2,3日前から痛み止めが効くようになってきた。今まで反応が無かった太ももとアキレス健の反射の検査に反応が出るようになってきました。

7回目(初回から23日後)、完全に症状がなくなったわけではないが、長時間歩けるようになってきました。

考察・まとめ

椎間板ヘルニアは腰椎4-5間に起こりやすく、そのため脛に痛みやしびれを訴える人が多くいます。

ただし、筋肉の問題でも脛に痛みやしびれが出ることがあるので、例え椎間板ヘルニアがあっても症状が出ない人が圧倒的に多い言われているので、それを区別しなければなりません。

このクライアントさんの場合は本当に椎間板ヘルニアによる症状でした。

ブロック注射と施術の併用も改善が早かった要因だと思います。最初にこのクライアントさんは「ブロック注射って効かないんですか?」って聞いてきたので「続けた方が良い」とアドバイスをしました。

私は、痛みを早く取り除くためにも薬や注射は有効だと考えています。たとえ最初は効果が無くても、施術によって神経の負担が減り、改善してくることで効果が出るようになります。

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